第二次大戦後、高崎競馬が復活して間もない昭和20年代のことです。父と観戦したある年末の最終レースのことが、今も鮮明に思い出されます。小学生ですから馬券を求めるわけにはゆきませんが、レースごとに気にいった馬を、たわいもなく応援していました。 冬至間近な年末の高崎競馬は、最終レース頃になりますと、第4コーナーにかかる馬群の背景に、負っ赤な夕陽が観音山丘陵に沈む光景がみられます。